寺社が栃木県内で一番多いまち
足利市は栃木県内で、寺社数が一番多い自治体ということです。
確かにまちを散策すれば、飽きること無く寺や神社を発見できます。その源流には、当地が源氏の里、つまり足利源氏の発祥地という歴史的事実があるかも知れません。
足利氏一門が関与したと伝わる寺社の数だけでも相当数ありそうですし、隣接する群馬県太田市は同じ源氏の血流・新田氏の里ですし、東隣の佐野市は藤原氏や佐野氏が基盤に発展したまちです。歴史的なエポックは探すのに暇がありません。
このタイトルの写真は、管理人が大好きなまちの風景です。
白壁に沿って流れる用水と御影石柱の柵が「歴史散歩」を感じさせます。
このお寺は、法玄寺。約800年歴史を有する古刹。
足利義兼の妻女北條時子(北条政子の妹)が讒言(ざんげん)により自害、北條時子(智願院殿)の菩提を弔うため、足利義兼の後妻の子足利義純(法玄大禅定門)が、鎌倉時代初期に真言宗寺院として創建したとか。その後荒廃したのですが、江戸時代に足利の代官となった小林十郎左衛門が浄土宗寺院として慶長11年(1606)に再興、慶安元年(1648)には寺領15石3斗の御朱印状を江戸幕府より受領し、山門も朱塗り(赤門)を許さたと。
そう、そう、その小林代官が寺の前を流れてこのまちの中心分を縦断する用水を完成させて田畑の発展に寄与したとも聞こえてきます。その用水路が寺の風景を引き立てています。
<ここです・Map!>帝釈山法玄寺
https://goo.gl/maps/zAYwK7WoeFjVrcpN7